ギョーザが好きだと言ったら、「ギョーザが旨い店があるから今度連れていってやる」と言う。
で、喜んで行ったら、そりゃあすごい店だった。
外はテイクアウトする主婦で行列。
中は、冬なのに半そでシャツ姿でもくもくとギョーザを作り続ける、分厚いセルロイドメガネの主人。
ニコリともせずつまらなそうな仏頂面でもくもくとギョーザをひねりつづける。
いやあ、すごいシチュエーションだった。
しかし、味は・・・・くやしいほどまずかった・・・・
紹介してくれた友人は上機嫌で「大将この人はギョーザが好きだって言うからつれてきたんだ」と笑う。
つらかった・・・・自分の味覚がこんなにもクルっているなんて。
ぼくは店を出るとき、店の外に長い行列を作る主婦の熱気をなんとなくむなしく感じた。
うまいラーメン店はどこかという話をしていたら、地元の事情に詳しいO氏が話に割って入った。「この辺のラーメン店なら、あそこが一番うまい」・・・
ぼくたちは、O氏に地図を書いてもらってさっそく出かけた。
出てきたラーメンを3人ですすると・・・・まずい!なぜ?なぜ、こんなにもまずい?これが、これがラアメン????
上に書いたギョーザの件は多数決で言えばぼくの負けである。しかし、このラーメンの場合は、多数決でもぼく勝ちである。だって、一緒に行った3にんすべてが"まずい!"と言っているのだ・・・それにしても、なぜ、まずい?
母親が、「あの店はまずい」という店がある。
その店はビルの地下にある。
ある日、そのビルにいてほかに適当な店がないので一番近いその店で昼食をとることにした。ぼくは、一番アタリハズレのなさそうな親子どんを頼んだ。親子丼なら、ちょっとくらい失敗したって間違いないだろう。まあ、食えるだろう・・・
しかし。アマかった・・・
死ぬほどまずかった。空前絶後のまずさだった。
肉は固い。スジがある。食いきれない。タマネギもヘン。タマゴもヘン。色も悪い。ゴハンはベタベタ。しかもかたまっている、冷えている、ツユの分布がまばらで量も足りない。
しかし、まわりを見回すと、そのビルに勤めていると思われる人たちは、特になにも変わったことがないように食事をしていた。
見ていると、どうやら親子丼は目玉メニューのようで、何段にも積み上げてあった。あれが全部売れるのか・・・・・
カレー屋で昼食を取った。
満足して店を出ようとしていると、となりの女子学生連れの中年夫婦が、カレーの大部分を残して席を立とうとしている。
二人の話が聞こえた。
「まずくて残した」
家族3人とも大部分を残している。
ほ、ホントカ?
そんなにまずいのか?
こっちは満足しているのに?????
国道沿いのラーメン屋でラーメンを食べた。
初めて入った店だが、暗くて、すごくきたない店だった。
店のおばさんは、来店していた友達らしき人とのおしゃべりに夢中だった。
なんとか注文でき、でき上がりを待つ。
それだけでうんざりしていたのだが、なんと、店のおばさんが持ってきたラーメンには太い親指がずっぽりと入っていた。
もどしそうな感覚でラーメンを食った。
味わうなんてものじゃない。
この汁はなんなのか?この麺はゴムひもか?
鼻をつまみたい衝動にかられたほどだ。
後日、近所の人が、「国道沿いの**のラーメン屋はうまい」と言っていたのを聞いて、ウチの母親が「今度、食べに行こう」と言った。
ぼくは必死に思いとどまらせようとした。
母親は未練っぽく残念だと言うばかりだった。
|