低空思い出-2007年8月3日の大腸内視鏡


ポリープを取って2年たったので、今日、大腸内視鏡検査をしてきた。
えんえん5時間半もかかった。
下剤を飲んで腸をきれいにするのに5時間近くかかったのだ。
前回より2時間近く長くかかったことになる。
のんびりした性格じゃないと耐えられないな。

前回は一人だったからけっこうリラックスできた。
今回は、もうひとり、知らない女性が検査を受けるということだ。
(どんな病院でも、いっしょに検診を受ける人は、たいていは知らない人なのだが・・・)
検査が検査だけに、一人じゃないと、どうも気まずい。
2リットルの下剤を前に、2人でテレビをじっと見続けること1時間。
その間、下剤をちびちびと、あるいは、おもいきってぐいっと飲む。

1時間しても出る様子がない。
ようやく、1時間20分ころ、軽い腹痛がおき、第1回目となった。
前回2年前は30分までに第一弾が出ているから、50分も遅くなったことになる。
女性のほうは、まったくもよおさないようだ。
いつもは出ないことはないのですが・・・と言っていた。
その後、苦闘を続けて、といっても、だんだんおなかがすっきりするようでもあり、何回もトイレに行って出口の部分が疲労困憊しているようでもあり・・・
第一弾は、ボソボソゴソゴソドロドロっという感じだが、第一弾以降は、ピューピュー、さらーさらーっ、という感じで出るので、出口の負担は大きいのだ。

あいかわらず、女性のほうは、何も変化なし。
特別に、錠剤の下剤を2錠追加していたようだ。
普通は錠剤は飲まない。

こうやって、午前9時から午後3時までひたすら出すことだけを考える半日、というか1日。
そう頻繁には経験することができない一日ではある。
出さなきゃいけないっていうプレッシャーを考えてしまうと、かえって出なくなるかもしれない。
たとえ下剤を飲んでいても出ない。いやあ、人間の精神的構造ってすごい。
出ないと、検診が始まる時間が遅れてしまうというプレッシャーもある。
さまざまなプレッシャーが精神的ストレスになる。

ぼくは、今回のような腸全体を根こそぎ洗い流す下剤ではなく、腸の半分くらいから先の部分にある便を出す下剤を飲んだことがある(『痔の手術体験記』)。

これは、強烈。
飲んで数分で、効いてきて、脳内を出デルデルゥゥゥっという信号が極限まで高まり、腰を曲げてトイレに座ると、スイッチが入ったようにズババーっと出る。
便器の中にぶちまけるように出る。
バケツをひっくり返したように出る。
平日の数倍、あるいは、10倍くらいは出る。
などと書くとすごくキタナイ話になるが、本人としては、あまりに簡単にすっきりするので、むしろ爽快である。
体が軽くなるのだからびっくりする。
瞬間的にググーっときて、出る出る出る、っとなって、極限の時点で緊張感は開放され、ズバーっと出て、スカっとする。
そのあと、ついため息をついてしまったが、達成感さえ感じられるひとときであった。
あのときに脳内をかけめぐる電気信号は相当な高電圧になっているのではないか?

家庭でも、定期的にあれができたらすっきりするだろうなとさえ思ってしまう。
あまりに、すっきりするので、クセになりそうな感覚なのである。
クスリのおそろしさを実感する出来事でもある。

ところで・・・

大病院だと、こういう検査を10人くらいのグループでわきあいあいと待つのだろうか?
なんか、いやだなー。
見ず知らずの人たちと、車座になって、下剤のペットボトルをかかえ、痛飲する。
話題は、どれくらい下剤が減ったかということと、もよおしてきたかどうかのみ・・・
痛飲するって、たしかに、だんだん痛くなる。出口が。
なるべく紙は使わないようにしないと、かなりのダメージを受ける。

複数人で下剤を飲んでいるとしよう。
誰かが先にもよおしてくると、きっとうらやましいだろう。嫉妬を感じるかもしれない。
もし、大病院で10人とかなんとか、大人数で下剤を飲んでいたとすると、一番に飲み終わって、出終わった人は、そりゃあ羨望のまなざしで見られるだろう。きっと。
こんなところまで競争社会ってのはイヤだな。

話を戻す。

ちなみに、下剤を一気飲みしてはいけない。
下手をすると腸に過大な負担がかかってしまう。
また、10回目くらいになり、出るものが春の小川のようにさらさらと清流になってきたころ、下剤が少ないと、流すものがなくなってしまい、清流の流れが止まってしまう。

自分の体から出たものが、完全に清流になったと思ったら、看護婦さんに見てもらう。

ぼくは、一回、流してしまった。
若い看護婦さんに、「流しちゃったんですか?」と残念がられた。
「次は流さないでください。見ますから」ということである。

で、次は、見てもらった。
どうも、液体自体は透明度が高いが、ワラみたいなやつが、トイレの湖底に沈んでいるのが気になる。
台風の後、川底に堆積した流木などのゴミのような感じに見えた。

これ以上時間をかけても出ないだろうということで、内視鏡検査になった。
もし、きれいになっていなければ、また下剤を飲むのだろうか。やだな。
医師一人と、看護婦が3人集まってきた。
やっぱりモノモノしい。
こっちは、けっこう気楽に受診しているが、やはり、万が一の危険性が高いというか、難しい検査なのだろう。
ぼくとしては、検査する部位が部位だけに、もう少しひっそりと少人数でやりたいと思うのだが。

特別な検査着を着るとかはなく、ズボンのみ脱いで、検査台に上がり、パンツを下ろす。
そのあとの、内視鏡検査は実にスムーズだった。
テレビで自分の腸内を見ていると、前回に比べて腸内のゴミが多かった。
ちょうど、冬の落ち葉の季節に、住宅街の曲がり角にたまっている枯葉や木切れ。
冬の町内の街路のゴミのように、腸内にも似た感じに見えるゴミが曲がり角のようなところに落ちている。
落ち葉や木切れのように見える。
違いは、間違っても焼き芋が焼けないということだ。
一瞬、風が吹き、土埃が舞うような画像になり視界が悪くなる。
昨夜、少しだけ食べたレタスだかなんだかの葉っぱが悪かったのかな?
2年前は、前夜に食べたのはウドンとバナナだけ。
今回は、パンとサンドイッチと、サカナとバナナを食べた。
サンドイッチに入っていた葉っぱのスジが残っているのかもしれない。

結局、検査は終了し、小腸のほうの一番奥が腫れぼったくなっているということと、S字のあたりに、丸い赤い斑点と白苔がいくつかあるのが気になるということで生検となった。
3箇所とった。
テレビ画像の腸内は、ズームしているためか、けっこう出血しているように見える。

ポリープは発見されず。これは、ひと安心。
医師によると、ガンの心配はないが、潰瘍性大腸炎やクローン病なども、はじめはこんな感じだから、培養して菌がないかどうか調べましょうということだった。
ガーン、一気に不安になる。

検査が終わって待合室に行くと、女性がまだ下剤と格闘していた。
診察終了時間までに検診できるのだろうか。
ひとのことはどうでもいいのかもしれないが、心配だ。

参考書籍
大腸(直腸)・肛門・痔の病気これで安心
大腸(直腸)・肛門・痔の病気これで安心




(うーん、この写真、自分以外の人にとってはすごく気持ち悪い写真かな)